チャーター便マッチングサイトの増加について
当社は倉庫を構えているため、色々な企業から飛び込みや電話、メールにて営業を受ける機会があります。
人材系・運送・段ボール屋さん・保険・電気料金 etc… など業種を挙げたらキリがないくらいです。
うちだけでなく、どこの会社も同じかと思いますが。。。
最近ですがチャーター便マッチングサイト運営会社から営業を受け、特に同様のビジネスモデルが増えているため、使用した感想など、お知らせできればと思います。
■チャーター便マッチングサイトとは?
チャーター便マッチングサイトは、チャーター便と呼ばれる貸し切り車両、例えば軽1BOXや軽トラック、2トン/4トン/8トン/10トン車などのトラックなどを、時間や距離を元とした契約金額でドライバーさんに荷物を運んでもらうサービスで、運送会社と荷主を結びつけるためのサイトです。
普段運送会社とお付き合いがない、緊急で取り引きのある運送会社のトラックに空きがないなどいろいろな場面で役立ちます。
料金については、紹介料というものではなく、荷主とサイト運営会社、運営会社と運送会社といった商流になりますので、サイト運営会社は運賃よりマージンを取り、成り立っているようです。
■どのようにマッチングするの?
私が試した範囲では2種類ありました。
1. 運送会社が可能な日時、発着地、車両サイズなどの情報が掲載、同様に荷主が何をいつ、どこへ、どれくらいの量を運んでほしいのか掲載し、応募を待つ。
2. 荷主が何をいつ、どこへ、どれくらいの量を運んでほしいのかサイト登録する。そうすると登録ドライバー宛に通知が行き、可能なドライバーとマッチングをする。
2のサイトでは「ハコベル」を使用しました。こちらの驚いたところは、場所や時間などの条件が合えば通常の配送会社より格安で出来ることでした。
また、配送状況がサイトで確認でき、受領書の受領印データをドライバーが専用アプリにアップすると、 サイトで確認できる仕様でした。
さらに、当社のように創業年数の浅い会社でも取り引きできるよう決済代行会社より請求書が来るため、与信限度額の取り決めや事前入金など条件も特になく、スムーズに契約し開始が出来ました。
■どんな会社にチャーター便マッチングサイトは向いている?
しかし、当社には向いていないと感じ、現在は一切使用していません。
どのような企業の利用が良いのであろうと検証しましたが、おそらく常に緊急依頼が多い企業、頻繁に使用することなく年数回、しかも突発的な利用しかない企業には適しているのではないかと思います。
当社では前日までに発注が可能で、月数回以上の依頼はあり、長期に渡り何度も同じお届け先に行っていただく可能性がありますので、都度ドライバーに注意事項をお伝えしなくともよい環境を求めていたため、日々ドライバーが変わるマッチングサイトは当社向けではないと感じました。
機械的な処理や行動は嫌いで、何度も顔を合わせ、お互いが分かるうちに「あ・うん」の呼吸が生まれてきて、新しい情報が入り、次に生かしたいと考えると、やはり不向きなんでしょうね。
■チャーター便マッチングサイトの流行は・・
配送会社の空いた時間を埋めることができ、荷主としても緊急時に素早く利用できるマッチングサイトはとても便利です。
しかし、今タピオカブームではありませんが、すごく乱立してきてる感はあります。
Uber Eats の流行で、マッチングサービスで同様のサービスを一般ユーザー向けでなく、法人向けにというところだとは思うのですが。。。
また最近、マッチングサイトも汎用的なソフトをシステム会社が安価に販売していますので、立ち上げはとても簡単になりました。
その分、個人的な印象では、特徴がないというかどのサイトも似たり寄ったりの印象を受けました。
良いものだけが生き残り、その他は淘汰されていくのでしょうか。
物流もDX化されてきており、データとchatだけのやり取りで済ます企業も多くなったようですが、当社はDX化の波に乗りつつも、荷主と倉庫作業員の顔が見える、血の通った取り引きを常に心がけています。
物流業だけでなく全てのビジネスの良さは、人同士のつながりだと思うのですが、チャーター便マッチングサイトで相手の顔が見えるだけでなく、温かみのある人間味を感じるサイトだったら、とても良いものが出来上がるんだろうなと考えます。