【物流DX化】小規模倉庫での活用
物流業界にもDX(デジタルトランスフォーメーション)化は進んでおり、パソコンがないと何もできない時代になっています。
大手倉庫ではAIやロボットを活用した作業員を減らすことに成功しているようですが、大きな予算を取りDX化を進めることができない小規模倉庫でもDX化の波が押し寄せていると感じています。
どのようなメリットを享受できているのでしょうか。
■クラウドWMSによる全体的な作業品質の向上
物流業界は、昔気質の悪く言えば頭の固い、頑固な人が多い世界だなと思います。
自社の作業方法が正しいとの思い込みが強く、手段をなかなか変えません。
しかし、クラウドWMSの出現でだいぶん状況が変わりました。
従来であれば、WMSは自社サーバーに置いて管理していたので、独自色が強くなり、標準的な作業フローがありませんでした。
クラウドWMSは決まった帳票が出力でき(形式変更ができない)、決まった手順にて作業を進めることで、作業事故をなくす運用フローが確立されています。
また、システム会社では倉庫会社以上に様々な案件や事例、事故例に出くわしているため、常に改善がされ、相談もしやすい状況です。
最大のメリットは、WMSを知らなかった企業でもWMSを利用することができ、EC通販発送の経験がない会社でもノウハウを持たずとも作業を開始できる点です。
また、作業の標準化や体系化が可能となったことは大きいのではないかと考えます。
■当社ではどのようにDXを利用していくか。
どれほどDXが進んだとしても、必ず人の手を必要とする作業は発生し、AIロボットを利用したマテハン(物流機器)では対応ができない内容は発生するかと思います。
そのような案件は時間がかかり、確実な実力のある広い対応が可能な倉庫でないと契約単価と条件が合わないなど問題が発生します。
当社では時代の波に乗り、DX化を進めると共に、得意とする細かな対応を大切にし、人の手による作業と融合し、変わらなければならないこと、変わってはダメなことを判断しながら、成長していければと思います。