倉庫での作業事故について思うこと

倉庫では日々、想定をしていないトラブルが発生する場合があります。

これはビジネスをしている以上、どのようなお仕事にもトラブルは付き物のようなところもあって、「仕事が出来る人=トラブル対処が早い/うまい≒危機回避が出来る」という独特の感性があるともいえますよね。

特に経験がモノをいう職業では、若手社員よりベテランの社員の方が経験値があり、過去のトラブルの経験から危機察知能力はとても高く、同じ失敗を繰り返さない能力があります。

経験は会社としての財産(トラブルを財産というのはなんですが・・・)となりますので、会社組織というチーム戦ではいかに失敗事例を蓄積して、会社全体で認知し、会社として同じ失敗を繰り返さないかが重要です。

私の前職の中規模倉庫会社でも「事故報告書」なるものを社内ストレージにアップし、社内共有する仕組みがありました。

でも、小さな自分で解決したレベルの事故や忙しさからすぐ風化してしまうような事故は、個人名や所属部署がさらされるため、アップしないんですよね。

この小さなトラブルを社内共有し、大きなトラブルを防ぐことがとても大切で、サラリーマンをしているときはこの「トラブル=財産」という感覚がなかなか感じづらいんです。

そんな偉そうなことをツラツラと書いている私も当時まったくアップせず、自己解決し、そのままにしていました。

今、自分で経営していて、振り返って、過去の私と同じような感覚の社員がいたら困ります。

私も日々業務にあたり、「これをすると失敗しそうだ」「あっ、失敗した!」「想定外のことが起こった」という場面によく出くわします。

その時、過去に当社親会社㈲興栄社の社長から怒られたことや何気ない興栄社で過去起こったトラブルの話を思い出し、回避できたことは何度もあります。

そりゃそうですよね。興栄社は24年も倉庫運営をしており、経験値が私よりはるかあるのですから、同じような場面に何度も出くわし、乗り切ってきてるのですから。

私は幸い良い倉庫経営の師匠と巡り合い、相談しながら進めることは可能な状況ですが、私は当社のトラブル事例をご紹介し、荷主企業や同業の方が私と同じトラブルに見合わないよう今後掲載できればと思います。

まず、そもそもなぜ、倉庫で作業事故が起こるのでしょうか。

いろいろな原因を挙げようかとしましたが、まとめると一つの原因となりました。

作業事故の原因は、人的ミスだけ。

なんで起こるのでしょうか。

荷主との連携がうまくいかなかった? 確認漏れがあった? エクセルの計算式を間違えていた?

パソコンの入力でミスをした?  商品の格納ロケーションを間違った?

ようは全て人的ミスなのです。

倉庫作業はどれだけDX化が進んでも、必ず人の手が加わる箇所があります。

全て人が起こす事故なんです。

では、どのように作業事故をなくすのか?

過去の作業事故をマニュアル化することです。

マニュアルといっても、時間をかけ膨大な資料ファイルを作成するのではなく、業務で何をしたらどういう事故が起きる可能性があるか人から人に伝えることができればよいのです。

しかし想定外のトラブルは発生します。

トラブルはクライアントにとっても機会損失が発生する要因ともなり、迷惑をかけかねません。

倉庫はしっかりお詫びをし、迅速な誠意のある対応、原因究明と今後の対策を取ることしかできませんが、仮に賠償が発生しても、会社としては同じトラブルを二度と起こさないためにどうするのかが重要です。


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株式会社Link Structure

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