物流コスト削減方法② 保管コスト削減(倉庫)編
前項の物流コスト削減方法①の続きとなります。
3. 保管コスト削減(倉庫)
■保管効率化を考えましょう。
倉庫内では、保管する際にパレット上に商品が積載されていますが、出荷頻度が高い商品においてはパレットの抜き出しが可能なようにフォークリフトが回転できる通路(約2.5m)を確保します(以下、こちらをピックスペースと呼びます)。
出荷頻度が少ない商品や全く出荷されることがない商品、すぐに出荷対象とならないストック商品などは、通路スペースを取らず、パレットをぎっしり並べることが多いです (以下、こちらをストックスペースと呼びます) 。
荷主企業と倉庫側にて出荷頻度の情報共有をし、出荷頻度による商品ランク付け、ストックスペースに移動をするパレットを増やし、保管スペースの圧縮をかけることが必要です。
当然ですが、ストックスペースは日々の出荷対象商品としては向いていませんので、抜き出しに時間がかかってしまいます。
つまり、「保管スペース圧縮=作業費増加」となりうる可能性があるのです。
同様に、フリーロケーションにて管理している商品を中量棚やパレットでの圧縮をかけることも大切ですが、出荷時のピッキングの作業時間増加は実際に発生します。
■倉庫会社のホンネ
倉庫会社は荷主との契約で、パレット枚数や坪数による請求とする場合が多いです。(部数請求をする場合もありますが。。)
また、作業単価も各々項目ごとに契約しているため、作業効率が上がると利益が増加します。
そのため、請求金額に含まれない倉庫整理部分に時間を割き、それにより保管費用が安くなり、作業効率が悪くなるといったことを提案、または実施するような慈善事業のような会社はまずないと断定できます。
荷主側が倉庫会社の言いなりでは、保管コスト削減はとても難しいと考えます。
商品の物量をきちんと把握し物流を理解した上で、適正な保管状況を倉庫側に依頼するべきです。
■当社の保管コスト削減提案
当社では、現倉庫での保管坪数や月の推移、内容のヒアリングを実施し、増減による変動なしの固定坪数契約を締結している事例が多々あります。
ただし、極端に増減した場合は別途協議させていただくとしています。
また、年間物量の変動が極端に大きい場合、新事業であり今後の展開が読めない場合は固定坪数契約には向いていないため、ご了承ください。
固定坪数にてご契約している荷主様で移管前の倉庫より20%以上の保管コスト削減に成功された実績もあります。
当社では作業効率と保管効率を日々検証し、効率化に向け常に倉庫整理を一生懸命行っています。
保管効率化に自信がある当社に是非ご相談ください!